プレゼントイメージ

試験前、心を和らげてくれたプレゼント

20代も半ばを過ぎてから、理由あって美容師を目指す事になった私。
2年制の全日の専門学校へと入学する事になりました。
数年振りの学生生活、5つ以上年の離れた子達となかなか馴染めずにとても苦労しました。
毎日ひとりで寂しくお弁当を食べ、国家試験に向けて練習や勉強に、朝から晩まで明け暮れる毎日・・・。
けれど月日が過ぎると、人間は意外と環境に適応していくようで、こんな私の周りにも少しずつ友達が増えて行きました。
世代の違う子達とのコミニュケーションは、新鮮で、楽しくて。
考え方の違いやジェネレーションギャップに悩む事もあったけれど、学ぶ事も沢山ありました。
そうして迎えた国家試験の日、小心者の私はとても緊張していました。
落ちたらどうしようとか、就職に響くんじゃないかとか、ネガティブな事ばかりが頭に浮かんでは消えて、不安で心が爆発しそうでした。
そんな時に、その友達の一人から声をかけられました。
「はい、これあげるよ。」手渡されたのは、一箱のキットカット。
裏返して見ると油性マジックでメッセージが書かれていました。
「頑張ってきたんだから大丈夫だよ。ファイト。」思わず笑顔になりました。
その後、他の友達も様々なお菓子にメッセージを書いてプレゼントしてくれました。
「落ち着いて、いつも通りでいいよ。」「合格祈願。祈ってます。」「お互いのベストをつくそうね。」それぞれの願いがこもった、応援メッセージ。
わざわざ学校近くのコンビニで買ってきてくれたのでしょう。
皆の小さな優しい心遣いが、私をとても安心を与えてくれて、「みんなで、こんなに頑張ってきたんだから」という気持ちにさせてくれました。
年齢なんて関係なく、本当に友達になっていけるものだなと嬉しく思いました。
おかげ様で私はリラックスできて、無事に国家試験も合格し、就職も内定。
先日、友達のうちの一人が結婚したときには、みんなで集まってサプライズを計画したりして、卒業した今でも定期的に集まっています。
仲の良い友人関係を幸せに思います。
あの時、皆にもらったお菓子は、決して高価なものでは無かったけれど、どうしようもなく不安だった心を和らげてくれた、値段には代えがたいものでした。
今まで誕生日やクリスマス、様々な贈り物を貰って来たけれど、心に残るプレゼントというのは、やはり心が籠っているものなのだなと感じます。
私も、人に物を差し上げる時は、できるだけ心を込めてプレゼントしたいな・・・なんて思います。

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