プレゼントイメージ

人生初のプレゼントはママに

幼稚園に入園した息子。
赤ちゃんの頃から甘えん坊で泣き虫。
好き嫌いも多いうえに頑固者。
身体は小さいのに口は達者で、私と言い争うこともしばしば。
そんな息子の育児に追われる日々が少しは楽になるかと思ったのですが、毎日幼稚園に行きたくないと大泣きしてバスに乗りたがりません。
それでも先生に協力してもらい何とかバスに乗せる日々。
そんな息子がやっと幼稚園に少し慣れてきた5月のことです。
幼稚園のバスを降りると、いつもは抱っこしてと甘えてきて、家まで抱っこしないと帰ろうとしない息子が、その日は私の手をひいて「早く家に帰ろう」と急かしました。
「どうしたの」と聞いても答えてくれず、ただ私の手をひいて家へと早歩き。
幼稚園で何かあったのだろうかと不安になりました。
家へ着いて玄関を開けると、息子は靴も履いたままで急いで鞄をおろし始めました。
鞄の中から取り出したのは丸くてリボンのついた画用紙。
それを私に差し出し「ママの日だからプレゼント」と一言。
そこには、何となく似顔絵のようなものが。
ママを描いてくれたのかと聞くと「そうだよ」と。
そこでやっと幼稚園で母の日に似顔絵を描いてきてくれたのだとわかりました。
そして、それを早く渡したかったから急いで家に帰ってきたのだということも。
息子も私と同じで、プレゼントがあると早く渡したくなってしまうタイプなんだと思ったら少し可笑しくなってしまいました。
息子の描いてくれた絵は正直、よく見ないとどれが目でどれが眉毛なのかも分からないようなものでした。
しかし、私の特徴である顔のほくろがしっかりと描かれていて、私を思い出しながら一生懸命描いてくれたことが伝わってきました。
そして、こんな風に絵が描けるようになった成長をとても嬉しく思いました。
私は息子を思い切り抱きしめて「ありがとう」といいました。
すると息子は「僕の初めてのプレゼントはママにあげるね」と。
考えてみると息子にとって自分で作ってそれを人にプレゼントするという行為は産まれて初めてのことだったと思います。
息子の人生初めてのプレゼントを私がもらえた事を本当に幸せに思いました。
そしてここまで頑張って育児をしてきたご褒美なのかなと思い、息子をとても愛おしく思いました。
現在、その絵はリビングの一番目立つ場所に飾ってあります。
父の日に息子が描いた絵とともに。
日々の家事と育児に追われてイライラしてしまったり、変わらない日常に焦ったりするときは、息子がくれたこの小さな画用紙の絵を見て、勇気と安心を与えてもらっています。

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